ネオアンチゲン免疫療法

「ネオアンチゲン」を用いたがん治療を開始しました

ネオアンチゲンとは、がん細胞で起こる遺伝子異常(遺伝子変異といいます)により、新たに出現したがん抗原(がんの目印)のことです。 患者さまごとに発生する遺伝子変異の部位は異なるため、ネオアンチゲンも患者さん固有のものであり、一人ひとり内容が異なります。

ネオアンチゲン免疫療法は、患者さまのがん組織を用いて遺伝子検査を行い、発生している遺伝子変異を特定して、その情報をもとにネオアンチゲンペプチドを合成し、ワクチンを製造します。 がん組織内で新たに発生するネオアンチゲンは強力な免疫反応を引き起こすことが知られています。 その患者さまのみにしか存在しないネオアンチゲンを見つけ出してワクチンにするため、治療開始までに時間はかかりますが、他の患者さまには使用ができないあなただけのオーダーメイドワクチン、究極の個別化医療であると言えます。

ネオアンチゲン免疫療法の適応となるのは、ご自身のがん組織が入手でき、遺伝子の変異抗原検査の実施が可能である方となります。 がん組織の入手や検査方法については、ぜひ当院までお問い合わせください。

治療の流れ

  1. がん組織の入手

    手術で摘出した組織や病理検体などの新鮮ながん組織を入手します。

  2. 遺伝子変異抗原検査の実施、ネオアンチゲンの特定

    外部検査会社に依頼して遺伝子変異抗原検査を行い、ネオアンチゲンを特定します。
    検査には約40日間を要します。

  3. ネオアンチゲンペプチドの合成

    同定したネオアンチゲンのペプチドを合成します。

  4. 樹状細胞の採取(成分採血)

    樹状細胞とは白血球の1つで、リンパ球にがんの目印となる抗原を伝え、がんを攻撃するように指令を出す細胞です。 アフェレーシスという機器を用いることにより、最大6回分のワクチンの原料細胞が採取できます。

  5. 樹状細胞ワクチンの製造

    専門の細胞培養加工施設でネオアンチゲンペプチドと樹状細胞を用いてワクチンを製造します。

  6. ワクチン投与

    約2週間ごとにワクチンを皮下注射により投与します。

ネオアンチゲン免疫療法医師の紹介

羽柴 智美(はしば ともみ)
医師

経歴

平成21年3月
金沢大学医学部卒業

同年医師免許を取得

平成21年4月
金沢大学附属病院 初期臨床研修 開始
平成23年3月
金沢大学附属病院 初期臨床研修 終了
平成23年4月
金沢大学附属病院恒常制御学(旧第一内科)入局
平成24年4月
独立行政法人 国立病院機構金沢医療センター
平成26年4月
金沢大学附属病院 消化器内科
平成26年12月
厚生連滑川病院 消化器内科
平成27年4月
金沢大学附属病院 消化器内科
平成28年4月〜
北國クリニック 院長

所属学会など

日本内科学会(認定医)、日本消化器病学会、日本肝臓学会、日本消化器内視鏡学会

北原 征明(きたはら まさあき)
医師

経歴

平成12年3月
金沢大学医学部卒業

同年医師免許を取得

平成12年4月
金沢大学附属病院 第一内科入局
平成14年4月
敦賀市立敦賀病院 内科
平成15年2月
富山県立中央病院 消化器内科
平成16年4月
金沢大学附属病院 消化器内科
平成20年4月
金沢赤十字病院 消化器内科
平成22年4月〜
金沢大学附属病院 消化器内科 助教

所属学会など

日本内科学会認定内科医、日本消化器病学会消化器病専門医、日本肝臓学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本移植学会専門医

水腰 英四郎(みずこし えいしろう)
医師

経歴

平成 4年
金沢大学医学部卒業
平成 4年
金沢大学医学部第一内科
平成11年
米国国立衛生研究所(NIH,NIDDK,Liver disease section)研究員
平成14年
金沢大学医学部附属病院第一内科 助手
平成16年
金沢大学附属病院消化器内科 講師
平成26年〜
金沢大学附属病院消化器内科 准教授

所属学会など

日本がん免疫学会、日本癌学会、日本内科学会、日本消化器学会、日本肝臓学会
日本消化器内視鏡学会、日本インターフェロン・サイトカイン学会、日本登山医学会

治療費について

通常の樹状細胞ワクチンの治療費の他に、別途遺伝子変異抗原検査料、ネオアンチゲンペプチド合成費等がかかります。詳しくはご相談ください。




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